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直接金融と間接金融、発行市場と流通市場(証券市場の基礎知識:その1)


今回から、外務員の試験対策に入ります。

初回の今日は、証券市場の概要を説明します。

試験のキーワードになりそうな用語を赤色で示します。その他の色は、理解を助けるためにつけます。

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1 直接金融と間接金融

金融とは、余っているお金を運用したい人からお金が必要な人へ、お金を渡すしくみです。

運用したい人必要な人

直接金融とは、お金を必要としている会社が、株式や社債などの証券を発行して投資者からお金を集めることです。お金は投資者から(証券会社を仲介役として)会社へ流れます。

間接金融とは、お金を必要としている会社などが、銀行からお金を借りることです。

直接・間接という言葉の意味について深掘りする必要はありません。用語にこだわるとむしろ理解しづらくなります。機械的に「直接=株式、社債」、「間接=銀行」と覚えましょう。

私たちは「証券」外務員の資格を取ることを目標としていますので、直接金融について詳しく学ぶことになります。


2 発行市場と流通市場

会社が株式や社債を発行して資金を調達する場を発行市場といいます。これに対して、既に売り出された証券を投資家どうしで売買する場を流通市場といいます。違いをたとえると次のようになります。カッコ内の言葉は、試験に出るキーワードです。

発行市場:楽天のような新品を買う市場(1次取得
流通市場:メルカリのような転売の市場(転々流通

流通市場には、取引所取引と店頭取引があります。

「東京証券取引所」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。たまにニュースで見る、くるくる回る電光掲示板がある建物です。ここで株式などを取引するのが取引所取引です。



東京証券取引所の前身、東京株式取引所は1878(明治11)年に設立されました。株式取引は明治期から続いています。
https://www.jpx.co.jp/corporate/about-jpx/history/01-02.html

注意していただきたいのは、株式の流通市場である取引所で株価が上がっても、株を発行した会社に入金されることはないという点です。これは、メルカリやヤフオクで中古品の値段が釣り上がっても、それを製造した会社のもうけにならないのとおなじです。この点はまぎらわしいのですが、重要ですので覚えておきましょう。

店頭取引とは証券会社の窓口(店頭)で債券などを取引することです。

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外務員対策としては、これくらいの理解で良いと思います。少しずつ、コツコツ続けましょう!

このブログでは、各科目の幹となる用語や計算問題を紹介します。細かい用語や最新の法令・規則については、テキストや問題集で確認をお願いします。